最近、購入したものは「DX豪獣神」編集部シーサーです。
電気自動車(EV)、ハイブリッド、スカイアクティブ、TSIなどなど自動車メーカー各社それぞれが燃費を追求し、技術は日進月歩進んでいます。どうしても内燃機関の話になってしまいますが、実際のところ燃費には車体の軽量化というところが大きく影響します。
昔の車が燃費が良くないかというとそうでもなくて、車体が軽ければそれなりに燃費は稼げます。じゃあ、なぜ重たくなったかというと、衝突安全性・対歩行者安全性の強化というところが挙げられます。そのへんは仕方ない。じゃあ、いかに軽く作るかです。
ほぼ全ての車が車体(内装材&バンパー除く)に鉄を使ってます。ですが、重いという欠点もあります。アルミもありますが、オールアルミボディの車はアウディのA6のみ。まだまだ素材として高価なのが難です。
自動車メーカー各社、シーサーが考える遙か5年、10年先を行っているかと思いますが
あえて提言してみたいと思います。
現在の一般的な自動車の耐用年数はどんなもんなんでしょう?
自動車の法定耐用年数は6年です。買い替えサイクルの平均は、不景気の影響もあって8年程度です。またその後、中古車として過ごしたりするとプラス10年は乗ることになるでしょう。車体がそれに耐えられる素材かつ、軽量なものが求められます。
◆ポリカーボネート
iMacの素材で一躍有名になったプラスチックです。これは現在の車に置いてはガラスに替わってヘッドライトやテールランプなどに使われます。また飛行機の窓や新幹線の内装材など加工しやすく、柔らかく、軽いという特性をもっている素材です。車の部品でも早くから使われており、1990年代初めに日本車キラーとして鳴り物入りで輸入されたもの、セールスがさっぱりだったサターン。
日本各地でサターンと、ドアパネルに乗って試してみなよということで展示されてましたね。サターンは、右側が1ヒンジドアで、左側観音開きドアでしたよね。
サターン探すなら、くるまる
他には、MCCスマート。ワタシ、以前所有してました。歴史に残るいい車でした。ニューヨークのMoMAにも永久展示されてますね。モノコックボディのトリディオンセーフティーセル以外のカラフルなパネルはポリカーボネートです。
ただ、耐久性に多少難があります。
寒暖の差や経年劣化により、白濁する。硬化するという問題も多少あると言われています。そのへんは検索してみてください。
くるまるでスマートを検索
◆FRP
FRPとは、Fiber Reinforced Plastics の略で、Fiber=繊維、Reinforced=強化された、 Plastics=プラスチックのことです。繊維と樹脂を用いてプラスチックを補強したものです。
トラバント。東西冷戦時代に、東ドイツの国民車として紙で作られた世界でもっとも有名な?苦笑を受けた車です。実際はFRPで作られていたようですね。冷戦後はメンテは簡単なもののマニアな方しか乗っていませんが、数年前に大手ミニカーメーカーのherpa社が権利を購入して、復刻させるようです。
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カワイイ!ドイツだけにシュタイフ社のクマと一緒に!
FRPの特性としては、
・耐候性、耐熱性、耐薬品性にすぐれている。
・電気絶縁性があり電波透過性に優れている。
・断熱性に優れている。
・さまざまな形状の製作に対応でき、着色が自由である
・軽量かつ強度的に大変優れている。
シーサーのオススメ素材はFRPです。ポリカーボネートよりも歴史がありますし、また耐候性に優れていることから、昔から車の素材としても馴染み深い。透明にさせる必要性がないボディパネルの場合は、非常に適しているのではないのでしょうか。
FRPといえば、ピックアップトラックにハードトップカバーをかぶせた頃の素材としても使われてましたし、最近では・・・残念ながら廃盤になってしまいましたがスバルの軽自動車R1のリヤハッチとしてもFRPは使われてました。量産車のボディとしも使われた実績。いかがでしょうか?
リヤハッチがFRPのスバルR1をくるまるで検索