僕のピアノコンチェルト

シネ・ウインドで公開中(〜4月11日)の「僕のピアノコンチェルト」を見ました。

僕のピアノコンチェルト
(c)Vitusfilm 2006

この映画は、天才かつ小生意気なガキんちょ、ヴィトスが主人公です。
6歳にして、ピアノを弾きこなし、12歳にして高校に通い、IQは180。
そして、8つも年上の女性に恋をします。
親や大人からは過剰に期待され、友達からはバカにされ、
次第に孤独感を深め、楽しかったピアノもいつしか嫌いになっていく・・・。
タイトルからして、音楽が中心の映画のようですが、
実際は、ヴィトスが自分と向き合うまでを描いた青春映画といえます。
自分の才能を嘆き、「普通の人になりたい」と悩んでいたヴィトスが、
さまざまな体験を通して、自分自身を受け入れ、やがて自らが望んで
ピアノに向かうようになります。
もちろん、物語のポイントには必ずピアノが登場するし、
リスト、バッハ、シューマンなどの名曲も随所に使われているので
音楽ファンも十分に楽しめる内容でもあります。
この映画でもあるように、人からうらやまれるような才能も、本人にとってはコンプレックスだったりするわけで、人の心情というのは、そのあたりが難しいものです。
映画の中で、ヴィトスが自分を受け入れられるようになったきっかけを作ったのは、彼のおじいちゃんでした。やっぱり身近な人に認められることって、何より大切なんですね。
4月になり、編集部にも新人が入ってきました。
私もヴィトスのおじいちゃんのように、新人たちそれぞれの良い所を発見し、認めて、伸ばしてあげらるような関わりを持ちたいと思っています。
(編集部 松田)
▼関連サイト
・トクだね!こまち映画スケジュール
「僕のピアノコンチェルト」公式サイト
シネ・ウインド

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