
ふくゐろ 絶品!なのにグルメ
〜新潟で意外な逸品を大発掘〜
店のジャンルや外観からは想像できない「なぜこの店にこのメニューが?」と感じる、それでいて専門店顔負けにうまい“なのにグルメ”を一挙紹介。新鮮な驚きとともに、召し上がれ!
2016年2月16日更新
新潟WEEK! 2016年1.22号『絶品!なのにグルメ』掲載

80年以上続く割烹なのにタンシチュー
のれんをくぐって座敷で食す、伝統の絶品洋食
1932年、西堀前通りに創業した80年以上の歴史を持つ老舗。現在の場所に移転後も、知る人ぞ知る古町の名店の一つとして多くのファンを持つ。割烹とはいえ、昭和の空気感と下町の人情を残す大衆的な雰囲気が好評。レトロ感も味わえるとあって、最近は女性客の利用も増えているとか。提供するのは、自家製の〆サバなど和食とそれによく合う新潟の地酒。そして、タンシチューやカニクリームコロッケといった本格洋食という、独特のメニュー構成だ。「2代目の父が洋食を学んでいて、初代の祖父から店を引き継いだ時に洋食を出したのがきっかけなんです。当時はもっと洋食メニューがあったんですよ」と3代目の小黒丈司さん。19年前に店を継いだ時は、「父の味を知る常連さんに納得してもらえるまで1年は掛かりましたね。でもそんな方々に今でも来ていただけているので、苦労したかいがあったかな(笑)」。 タンシチューやビーフシチューに使うデミグラスソースは提供をはじめてから約30年にわたり継ぎ足しながら使用し、ワインではなく日本酒を使うアレンジが割烹ならでは。専門店とはひと味違う、ここだけの味が今夜も常連の足を向けさせる。「日本酒と焼酎のほかにワインもあるので、いろいろなお酒との組み合わせも楽しんでくださいね」。
分厚くカットした牛タンが1皿に3枚と、値段以上の価値を感じられる。2 〜3人でシェアしてちょうどいいボリュームなのでオトクだ。
タンシチューに使うデミグラスソースは20日間かけて作る伝統の味。日本酒を入れることで、酸味を抑えたまろやかな口当たりを生み出す。
3代目の小黒さんは和食店で修業した後に「ふくゐろ」へ。洋食の調理技法は先代の背中を見て学んだという。
この日は不在だったが、店は小黒さんのお母さんと2人で切り盛りする。お母さんとのおしゃべりも楽しみで訪れる人も多いとか。カウンターにはそんな看板娘の顔が描かれただるまが置かれている。
カウンターの上に掲げられた手書きのメニュー札など、そのスタイルは昭和の時代から変わらない。
〆サバ 950円
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