秋の魚
秋カマス
9月上旬〜10月中旬
底曳網、刺し網による秋カマス。脂がのっておいしいよ。
[ちょっとウンチク]
秋刀魚より早く秋の訪れを告げるのがカマス。『秋茄子は嫁に食わすな』といいますが、『秋カマスは嫁に食わすな』という諺もあるそうです。それくらい、秋になると脂が乗って白身の上品な味に。
カマスという名前は、江戸時代に雑穀や塩を入れた蒲簀(かます)という袋と同じように、口が大きいという共通点からつけられた名前。夏から獲れるが、その頃20cmくらいのものが10月には40cm近く成長し、旬を迎えます。
「カマスの焼き食い一升めし」ということわざが広島地方にありますが、これは、とれたてのカマスを焼いて食べると一升めしを食べられるほど美味しい、という意味。薄造りの刺身、天ぷら、フライ、唐揚げなど万能の魚ですが、やはり塩焼き、水分を少し飛ばした「生干し」が代表的な美味でしょう。

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