春の魚
ワタリガニ
4月〜5月中旬
刺し網でとれるワタリガニ(メス)。
卵がたくさん入って食べごたえがあります。
[ちょっとウンチク]
ワタリガニは、イシガニ(石蟹)、ガザミの総称です。同じ科のため、姿が似ていますが、甲幅がイシガニは8〜10cmなのに対し、ガザミは15cmを超える大型の蟹。どちらも日本近海の浅い海でよく獲れるため、昔からよく食べられてきました。
塩茹で、蒸しガニ、味噌汁など様々な料理に使われますが、春から初夏にかけて、メスは卵巣が充満し、最高のカニミソが楽しめます。
ズワイガニやタラバガニ、毛ガニは主に脚の肉を食べますが、ワタリガニの脚には身が少ないので、食べるのは脚の付根の肉。白く美しい身は車エビに似て、二杯酢につけて食べると、ほの甘い肉汁が。秋は交尾後の太ったオスが、冬は再びメスが旨くなります。
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