新型コロナウイルス感染症ですが、三条市・燕市では5月以降新規感染者がほぼ毎日確認されており、5月の1か月だけで142人に上るなど感染が拡大したことで、さまざまな影響が懸念されています。 三条市・燕市における新型コロナウイルスへの医療体制に関しては、感染症患者を受け入れる病院・病床は限られているため、現在軽症者は在宅や新潟県が用意する宿泊施設での療養が多くなっています。よって、入院している方々の多くが中等症以上の患者で、医療従事者の業務負荷は非常に大きくなっています。 このようなことを踏まえ、両市では、現在新潟県と連携し、飲食店等を対象に臨時PCR検査所を設置したほか、保育所や高齢者施設、障がい者施設などを対象に無料PCR検査キットの配布を行うなど、感染者の早期発見と感染拡大の抑え込みを目的とした対策に取り組んでいるところです。 さらには、両市の集団による感染事例やデータに基づいた感染拡大場面などについて、新潟大学からご指導いただいたところ、接待を伴う飲食店で感染が拡がった事例や、イベントに参加した人から家族や児童クラブに広がった事例などがみられたことから、これらの事例に関して強く感染予防を呼びかけるなど、今後の対策に活かしたいと考えています。 感染拡大を防止するためには、両市民の皆様、お一人お一人の御協力が欠かせません。これまでもお願いしてきましたが、今一度、次の感染予防を改めて徹底されるようお願いします。 1.マスクの着用や手指の消毒の徹底 2.人との距離の確保。定期的な換気 3.毎朝検温。体調が悪いときは外出(出勤・登校など)しない。 4.飲酒を伴う会合は、少人数、短時間 5.普段、会っていない人との飲み会、食事会は極力回避 普段と比べて体調が悪い(発熱、咳、呼吸器症状、のどの痛みなど)と感じたら、受診・検査を徹底し、体調が悪い方は、かかりつけ医か「新潟県受診・相談センター(電話025-256-8275)」に電話で相談してください。 感染症が人を介して感染する以上、どれだけ予防を徹底しても感染してしまう可能性は誰にでもあります。感染された方やそのご家族・関係者に対する詮索や誹謗中傷などの行動は厳に慎んでください。 ワクチン接種も進み、明るい兆しも見え始めています。日常を取り戻すため、引き続き基本的な感染予防の実践により、両市民一丸となってこの難局を乗り越えましょう。 令和3年6月3日 三条市長 滝 沢 亮 燕市長 鈴 木 力