大吟醸のいい香り。”酒かす酵母”を使うベーカリー。魚沼市「さとやベーカリー」

米どころ新潟の酒蔵が手掛ける、里山のパン屋さんが話題です。酒蔵ならではの味を求めて遠方からも足を運ぶ人が多いそう。一体どんなパンなんでしょうか。

里山の恵みをいただく。「酒かす酵母」のパンって?

銘酒・八海山を醸す酒蔵が運営する「魚沼の里」の一角にある小さなパン屋さん。
「魚沼の酒や食を楽しみにやってくる観光客にも喜んでもらいたい」と、ここならではのパンを生み出したのが、今回ご紹介する「さとやベーカリー」です。

緑いっぱいの場所に立つお店

売り場は約6畳ほどの小さなお店

おいしそうなパンがずらり

こちらでは、パン生地作りに八海山の仕込み水・雷電様の水を使用。パンはどれもまろやかで、もっちりとした味わいが特徴です。自家製酵母で作るライ麦のハード系パンやベーグルを求めて、地元のお客さんから遠方の観光客までたくさんの人が訪れるそう。

なかでも、酒蔵の米こうじで作られる塩こうじを使ったパンが女性たちの間で話題です。

こちらがウワサの塩こうじ

それを使って作る「塩麹バター」

表面に塗った塩こうじが焼けて香ばしさを生み出す「塩麹バター」は、ふわふわしっとりな生地も魅力。何個でもいけそうで危ないおいしさ…。

こちらに使われているのが「酒かす酵母」…と思いきや、さらに別の商品があるようです。

こちらが話題の「酒かす酵母」

酒蔵らしく、八海山大吟醸の酒かすを使って作る酒かす酵母。気になる見た目はこちらでした。

一般には出回っていない貴重な酵母

真っ白でとろとろした酵母からは、大吟醸の芳醇な香りが。香るだけなら、ほぼ日本酒です。こちらを使って作るのが、お待ちかねの「酒種あんぱん」

棚の中央に並ぶ真っ白なあんぱん

割って食べてみると、ほのかな吟醸香とモチふわ生地がベストマッチ。どこか和菓子に近いような味わい…。それもそのはず、あんこは系列の菓子店「菓子処さとや」のものを使用。生地はもちろん、中身にもこだわりアリ、です。

晴れた日はテラスでのんびり

取材時は地元の常連客から、温泉旅の帰りに立ち寄ったという東京の女性グループなど、方々からお客さんが。米×小麦のミクスチャーが評判の「さとやベーカリー」。お酒好きでなくても、一度は訪れてみる価値ありです。

【今回紹介した店】

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