2019年は新元号元年ということもあり、なにかと話題に事欠かない年末年始シーズンですが、卒業を控えた学生さんたち(とそのご家族)にとっては『受験』がホットワードになっているはず。
そんな受験シーズンに注目を集める強力なアイテム『板額御前(はんがくごぜん)合格百発百中シール』の贈呈式があると聞きつけ、取材に行ってきました。
1.「板額御前(はんがくごぜん)」とは
板額御前(はんがくごぜん)は胎内市で生誕したとされる、平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した女性武将です。
弓の名手として知られており、その命中率は百発百中だったんだとか!その腕前は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」の中でも以下のようにたたえられています。
「女性の身たりといえども、百発百中の芸殆ど父兄に越ゆるなり。(中略)腹巻を着し矢倉の上に居て、襲い到るの輩を射る。中たるの者死なずと云うことなし」
なるほど、どんな標的も正確に射抜く板額御前にあやかった合格祈願アイテム、ということですね。志望校を射止めんとする学生にはもってこいの縁起物だ!
「もっとよく知りたい!」という方はマンガ「板額御前物語」をチェック!
※クリックでデジタルブックが開きます。
2.出前贈呈式を彩る”現代の板額御前”
贈呈式が行われたのは胎内市にある築地(ついじ)中学校。贈呈を行うのは百発百中シールを発行している民間団体「板額会」です。
板額会は毎年胎内市内の中学校にシールを無償で提供しているのですが、希望のあった中学校には出張贈呈式を行っているんです。そしてこの式では、”現代の板額御前”が贈呈役をつとめます。
こちらが贈呈役を務める10代目板額御前の渡辺さゆりさん。
笑顔が素敵な現代の板額御前です。胎内市出身、普段はドラッグストアに勤めていらっしゃる渡辺さんですが、胎内市の市報で板額御前の公募を知り、その座を射止めたんだとか。
細部まで作りこまれた甲冑風の衣装も本当によくできていますよね。
3.これが板額御前合格百発百中シールだ!
これが『板額御前(はんがくごぜん)合格百発百中シール』です!大きさは横2ンチ強×タテ1.5センチ強ほど。親指の爪よりもひと回り大きいほどのサイズです。手に取ると小ささを感じますが、スマホケースに貼ったりお財布にしのばせておくにはちょうどいいサイズです!
ちなみに、もうひとつのシールは板額御前の夫・浅利与一の合格百発百中シールです。この浅利与一は甲斐の国(山梨)の人で、板額御前と同じく弓の名手として名高い武将だったそう。板額会が行う贈呈ではこれら2つのシールのセットが生徒たちに贈られます。
板額会の会長・鈴木映一さんから生徒たちへ激励のメッセージが送られ、、、
板額御前から生徒さんたちへシールが贈呈されました!みなさんいい笑顔です!
シールを受け取った生徒代表の水澤さん「悔いの残らないよう、受験までに精いっぱい勉強しようと思います!」
えらい!がんばれ!オーバー30のおじさんからもエールを送ります!
4.「板額御前合格百発百中シール」はどこで手に入る?
板額会が贈呈を行うのは胎内市内の中学校のほか、浅利与一ゆかりの山梨県の中学校のみ。「合格百発百中シールが欲しい!」という方は、胎内市の乙宝寺まで足を運ぶ必要があります。
すでに2018年の配布はスタートしており、乙宝寺本殿左側にあるお札販売窓口に申請すれば無料で受け取ることができるそうですよ。
板額会はこの合格百発百中シールの配布以外にも、年に一度の大型屋外イベント「板額の宴」の企画、ストラップや手ぬぐいの販売などを通して板額御前のPRをしています。
詳しく知りたい、という方は公式Facebookページをチェックしてみてくださいね。
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